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コラム/MRI検査の重要性

2017/07/27

shimoyama

Auther :下山 和也

MRI検査の重要性

1 腱板断裂について

交通事故で、転倒等して肩を強打した場合、肩腱板の完全断裂・部分断裂の傷害を負うことがあります。この腱板断裂では、強い痛みや肩の可動域制限が生じます。治療のためには、手術を要することもあります。

2 MRI検査

腱板断裂の診断のためには、一般にMRI検査・エコー検査にて断裂部分・程度を確認することになり、肩の可動域制限などの後遺障害が残存した場合の等級認定申請においてMRI検査の結果が重要な資料となります。

3 福岡高裁平成27年9月24日判決

本判決事案中の被害者(60代)は、事故直後から右肩の痛みが続いていたようですが、MRI検査を経ないまま、事故後に右肩脱臼を起こして、MRI検査をしたところ、腱板断裂が生じていたことが分かりました。地裁判決では、右肩脱臼の原因となった動作だけでは腱板断裂が生じることは考えがたいという見解を前提に右肩腱板断裂も事故により生じた傷害と認めました。

しかし、本判決では、腱板損傷は、高齢者ならば日常生活でも生じうるため右肩脱臼とともに生じうること、腱板の状態を判断するためにはMRI検査が不可欠であるところ、被害者が治療を受けていた医療機関にはMRI検査機械があり、MRI検査が容易であったにもかかわらず、腱板断裂・損傷を疑うような主訴・症状がなかったことから事故直後及びその後約3ヶ月間の診察の間にMRI検査をしていないため、事故直後の被害者の腱板の状況を明らかにする客観的資料が乏しいこと等から、腱板断裂と事故との因果関係を否定しました。

4 MRI検査の重要性

本判決事案中の被害者が、仮に事故により腱板損傷を生じていて、事故直後のMRI検査にてその診断が可能だった場合、被害者は本来賠償を受けることができるはずの損害の賠償を受けることができなかったことになります。

交通事故外傷の診断においては、レントゲン、MRI検査などの画像所見が極めて重視されます。

必要な検査を受けていないため、傷害を負っているにも関わらず、賠償を受けられないという事態が生じないよう、医師と十分にコミュニケーションをとって必要な検査を受けることが求められます。

 

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